日本人が知らない欧米のSNS文化の常識。アメリカ在住経験から気づいたこと

SNS発信

こんにちは、Pont Miyabiの吉澤です。

私は元々アメリカに住んでいた経験があり、現在もヨーロッパのクライアントと日常的にビジネスをしているのですが、最近よく海外向けにSNSを始めた日本人の方から

「英語で一生懸命投稿しているのに反応が薄い」という相談をよく受けます。

実はその原因の多くは、英語力でも投稿頻度でもなく、文化的なズレにあります。

欧米のSNSユーザーは、日本人とは全く異なる使い方・感覚でSNSと向き合っています。この違いを知らずに日本式の感覚で運用していると、どれだけ投稿しても届かないです。

この記事では、実際にアメリカで生活し、ヨーロッパのビジネスパーソンと仕事をしてきた経験から気づいた、日本人が知らない欧米のSNS文化の常識をお伝えします。

1. LINEは使われない? 欧米のコミュニケーションツール事情

アメリカに住んでいて最初に驚いたことのひとつが、LINEを使っている人がほぼいないことでした。

日本ではLINEが友達同士のやり取りからビジネス連絡、グループコミュニティまで全てをカバーしています。ところが欧米では、その役割を担っているのはWhatsAppというツールです。

ただし、WhatsAppはLINEと機能が似ているようで、ビジネス活用の観点では大きく異なります。

日本でよく使われる「LINEの公式アカウントでメッセージ配信・クーポン送付・セグメント配信」などといったマーケティング機能は、WhatsAppにはありません。

では欧米企業はどうやって顧客と継続的に接点を持つのでしょうか。

答えはメールマーケティング(メルマガ)配信なんです!

日本ではメルマガは「古い手法」と言ったイメージがありますが、欧米では今も現役の主力コミュニケーション手段です。特にビジネスオーナーやクリエイターは、メールリストを一番大事なリストとして大切に育てています。SNSのフォロワーはプラットフォームのアルゴリズム次第で届かなくなる恐れがありますが、メールリストは一度獲得したら相手がブロックしない限り永久的に送れるからです。

そしてここ数年で急速に普及しているのが、次のセクションで紹介するSubstackでという融合ツールす。


2. Substackとは何か。noteとXのいいとこ取りのプラットフォーム

日本ではまだあまり知られていませんが、欧米のクリエイターやビジネスパーソンの間でSubstackというツールが急速に広まっています。

日本ではあまり普及していませんが、実際に私も使ってみたので、その感想を含めてお伝えします。

Substackとは

一言で言えば、noteとXのいいとこ取りをしたようなプラットフォームです。

記事を書いて無料公開することも、有料購読者向けに限定公開することもできます。読者はSubstack内でフォローし合い、コメントやリポストで交流できる。そのままメルマガとして配信される仕組みになっているので、記事を書くだけでメールリストが自動的に育っていきます。

最初に触ったときに驚いたのが「サブスクを始めるまでのハードルの低さ」です。記事を書いて、有料プランを設定するだけ。PayPalやStripeの設定を別途行う必要もなく、その場でサブスクビジネスがスタートできます。

数字で見るSubstackの現状(2025〜2026年)

  • アクティブサブスクリプション数は3,500万件(2025年9月時点)
  • 有料収益を得ているパブリケーション数は約10万件(2026年4月時点)、うち約3万件がアメリカ国外
  • 年間$100万以上を稼ぐクリエイターが50人以上存在
  • ユーザーの55%がアメリカ在住、次いでイギリス5.6%、カナダ3.5%

ビジネスとしての可能性

Substackの最大の特徴はアルゴリズムに依存しないことです。

InstagramやTikTokは、どれだけ良いコンテンツを作っても、アルゴリズムの変化で突然リーチが落ちることがあります。Substackは購読者に直接メールで届くため、プラットフォームに振り回されない安定した読者との関係を築けます。

日本語でのSubstack利用者はほぼいないです。2026年現在、完全にブルーオーシャンなので、
今が最も参入しやすいタイミングかもしれません。

参照:Backlinko “Substack User and Revenue Statistics”
https://backlinko.com/substack-users


3. SNSデトックスが当たり前になっている

アメリカに住んでいて気づいたことのひとつが、InstagramやTikTokを一時的に消したり、完全にアカウントを削除する人が一定数いることです。

日本ではSNSのアカウントを消すことはまだ珍しい感覚がありますが、
欧米では結構一般的だったりします。

「ソーシャルメディアデトックス」という言葉が欧米では広く使われており、精神的な健康のために意図的にSNSから離れる期間を作ることが、ライフスタイルの一部として定着しつつあります。

こうした層に共通していたのは、SNSを全て辞めるのではなく、YouTubeとLinkedInなどだけ残すということです。

けどこれには理由があります。

  • YouTubeは「能動的に何かを学んだり楽しむコンテンツ」として捉えている
  • LinkedInは「ビジネスとキャリアのため」という使い分けをしています

つまり、「目的もなくスクロールし続けてしまうSNS」を排除し、「目的のはっきりしたプラットフォーム」だけを残すといった感じです。


4. リール動画を友達同士で送り合う文化

これはアメリカに住んでいて実際に体験したことです。

面白い動画や役に立つ動画があると、友達同士で動画をシェアしあう文化があります。

日本でも一般的になりつつありますが、欧米では頻度や気軽さが全く違います。また場合によってはコメントで友達をメンションするなどと言ったこともあります。

なぜビジネスに重要なのか

「シェアされる動画を作る」ことが欧米向けSNSで最も効果的な拡散方法だからです。

自分からフォローを求めに行かなくても、「これ友達に送りたい」と思わせるコンテンツを作れば、ユーザー同士のDMを通じて自然に広がります。

シェアされやすい動画の条件は次の通りです。

  • 見た人が「自分の友達にも知ってほしい」と思う内容
  • 短くて最後まで見られる長さ
  • コメディ・驚き・役に立つ情報のどれかを含む

欧米では「シェアしたくなるコンテンツ」を意識することが重要です。


5. 文化の違いをどうビジネスへ活かすか?

ここまでの欧米SNS文化の特徴を、ビジネスに活かすための要点をまとめます。

LINEの代わりにメールリストを育てる

欧米のオーディエンスにリーチしたいなら、SNSのフォロワーだけでなくメールリストを並行して育てることを強くおすすめします。SubstackやMailchimpを使ったメルマガ配信は、アルゴリズムに左右されない安定したリストを獲得できます。

シェアされることを前提にコンテンツを設計する

保存よりもシェアが拡散の鍵。「誰かに送りたくなる」コンテンツを意識することで、広告費をかけずにリーチが広がります。

より詳しいコンテンツ設計や運用の実践方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:海外向けSNS運用を成功させる方法

関連記事:インバウンドSNSマーケティングの始め方


おわりに

欧米のSNS文化を理解することは、海外向けビジネスの土台を作ることです。

プラットフォームの使い方も、コンテンツへの反応も、シェアの文化も、日本とは根本的に違います。その違いを知った上で設計するかどうかが、海外向けSNSが機能するかどうかの分かれ目です。

Pont Miyabiでは、海外向けのSNS運用・コンテンツ制作・ローカライゼーションをトータルでサポートしています。ぜひ一度ご相談ください。


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