こんにちは、Pont Miyabiの吉澤です。
「海外向けにInstagramを始めたいけど、何から手をつければいいか分からない」
「英語で投稿してハッシュタグもつけているのに、全然伸びない」
最近、こういった相談をよく受けます。
ハッシュタグをつける、英語で投稿する。こういった表面的なテクニックだけでは、海外向けInstagramは伸びません。
私たちPont Miyabiは、インバウンド向けのInstagram運用を支援し、6ヶ月でオーガニックフォロワー5万人超・最大400万再生を達成してきました。
そこでこの記事では、その経験をもとに、海外向けInstagramを始める前に決めるべきこと、伸びるコンテンツの作り方、そして多くの人が見落としているDM運用まで、実践的にお伝えします。
1. 始める前に決めること:誰に・何を届けるか
「海外向け」と言っても、アメリカ・イギリス・フランスといった欧米圏なのか、韓国・台湾なのか、東南アジアなのかによって、ターゲットによって好まれるコンテンツも、使うべき言語も変わります。
また、SNS運用の目的もしっかりと整理しておく必要があります。ゴールは、インバウンド集客(訪日外国人を自社の店舗やツアーに呼び込む)なのか、越境EC(海外に商品を直接販売する)にもよって、アカウントの作り方自体が変わってきます。
この記事では、私たちが今までサポートさせていただいた、インバウンド集客を軸に解説していきます。越境ECの場合も基本的な考え方は共通する部分が多いので、参考にしていただけると思います。
一番重要なことは、ターゲット国を1つに絞り、細かなペルソナを設定することです。「英語圏の人」ではなく、「アメリカの30代旅行好き女性」のように具体的に定めることが、コンテンツ設計をスムーズにする第一歩です。
そして、どの様な価値や情報を届けるのかをしっかりと決めます。たとえば「アメリカの30代旅行好き女性」に対して「日本の知られざる、穴場観光スポット」を紹介するなどです。
2. アカウント設計の基本

誰に何を届けるのかが決まったら、次は、アカウントの土台(コンセプト)を設計します。
どの言語を使って運用をするか?
日本語と英語が混在したプロフィールは、海外ユーザーにとって「自分向けのアカウントではない」という印象を与えます。ターゲットにする国の言語で統一しましょう。上の例で行くと英語になります。
アカウント名・ユーザーネームも分かりやすく
会社名を入れる、自分の名前を入れるなどでは、視聴者に対して何を提供しているアカウントなのか、伝わりません。一言でパッとわかるアカウント名を心がけましょう。
例:Exploring Japan’s Hidden Gems
プロフィール文で「誰のためのアカウントか」を明確にする
誰にでも刺さるような「日本の観光情報を発信しています」ではなく、「他の人が知らない日本の隠れた魅力を紹介しています」のように、視聴者が自分ごととして捉えてくれる+他のアカウントとの違いが伝わる一言を入れると、フォロワーの増加につながります。
イメージ参考(架空のアカウント):

3. コンテンツ設計:伸びる投稿の作り方
アカウントの基盤ができたら、早速どんなコンテンツを作るかを考えていきましょう。
多くの方がやってしまうミスは、「自分が伝えたいこと」を発信することです。
「この観光地はこんな魅力があります」「このお店はこんなに美味しいです」という紹介一辺倒のコンテンツは、ユーザーにとって見る理由がほとんどありません。
伸びるコンテンツのポイントは、相手の「困りごと解決」か「インサイトに刺さる投稿」です。
インサイトとは、本人が言語化できていないけれど、無意識に心が動いてしまうことです。皆さんもCMを見ていたり、ショッピングをしているときに、うまく論理的に答えられないけど、「そうそう!こう言ったものが欲しかったんだよね!」と心が動く瞬間があると思います。
先ほどの、「他の人が知らない日本の隠れた魅力」は良い例で、心の中でどこか、他の観光客とは違ったユニークな体験や経験をしたいと考えている、外国人観光客も多いはずです。
そう言った方にとって、ドンピシャで刺さる様なコンテンツを作ってあげると、保存数やいいね数、コメント数などが増え、動画の視聴回数が回ります。
競合分析は自分の手を動かす
コンテンツの大枠が決まった後に次は、競合の伸びている動画を分析しましょう。
またその際に、ChatGPTやAIツールに丸投げするのは絶対に避けてください。実際のビジュアルや、動画の雰囲気、コメント欄の空気感などは、自分の目で見ないと分かりません。
同じジャンルで伸びているアカウントを10〜20件、自分の目で見ていく。
一つ一つアカウントごとに、スプレッドシートやメモ帳に「なぜこの投稿がバズったのか」「どんなコメントが多いか」などを自分なりに言語化することが、コンテンツ作りの精度を上げる一番の近道です。
4. 投稿別の運用フロー:リール・ストーリーズ・フィードの使い分け

実際にどんな投稿を作るかイメージがついた後に困ることとしては、どの投稿スタイルで発信をするかです。リール動画が良いのか、フィード投稿が良いのか。はたまたストーリーズで情報を伝えるのか。
では次に、投稿別の運用方法を紹介します。
リール:新規のリーチを取る
新規のフォロワーやリーチを増やしたい場合には、リール動画を作ることにまずは専念をしましょう。最初の頃はフォロワー数0が当たり前なので、他の運用方法は一旦無視をして、リール動画を作ることに専念をしましょう。
イメージとしてはフォロワーが500人くらいを超えてきてから初めて、他の方法も考え始めても良いかと思います。
ストーリーズ:フォロワーとの関係を深める
すでにフォローしてくれている人との関係値を高める場所です。日常的な投稿・質問箱・アンケート機能、フォロワーとの交流などを駆使し、「このアカウントは、私にとって有益である」と思ってもらえる様なアカウントを目指しましょう。
フィード投稿:アカウントの世界観を作る
プロフィールを訪れた人が「このアカウント、もっと詳しく知りたいな」と直感的に感じる場所を作るために使ったり、キャンペーンや自己紹介などをする際にうまく活用できます。
5年ほど前は、フィード投稿からのリーチ獲得が主流でしたが、今ではアカウントの名刺代わりとして使われることが主流となりました。
つまり、この3つを組み合わせることで、新規リーチ→関係構築→ブランド認知という流れが自然にできあがります。
5. 見落とされがちなDM運用
ここまでのリール・ストーリーズ・フィードの運用は、SNSのノウハウがある方ならすでに行っている部分かもしれません。
ただ、一気に成約数を上げるために多くの人が見逃しているのが、直接DMでアプローチすることです。
「DM営業」と聞くと、押し売りっぽくて嫌がられるイメージがありますよね。実際、セールス感の強いDMは高確率で無視されます。
大切なのは、相手の悩みや課題を解決してあげる姿勢でメッセージを送ることです。
例えば、フォロワーとのやり取りの中で「日本のどこに行けばいいか迷っている」というコメントをもらったとします。そこに対してこんな形でDMを送ります。
「コメントありがとうございます!〇〇に興味があるんですね。実は多くの方が同じところで迷われるのですが、△△のエリアだと混雑も少なくて穴場です。ちなみにどのくらいの期間の旅行を予定されていますか?」
このように、相手の悩みに答えつつ、疑問形で終わる文章にするのがポイントです。
これにより、相手も自然に返信しやすくなりますし、フォロワーの立場からすると「自分に向けてちゃんとメッセージをくれている」という安心感が生まれます。
ここで大事なのは、いきなり商品やサービスを売り込まないことです。まずしっかり話を聞いて、その人に合った解決策を提示する。その流れの中で「実はこういうサービスもあるのですが、いかがですか」と、ニーズが明確になった相手にだけ提案する。この順番を守るだけで、反応が大きく変わります。
実際に、私たちがインバウンド向けツアーを提供している会社様をサポートした際も、この手法を取り入れてから成約数が大きく伸びました。特に単価が数万円を超えるような商品・サービスの場合、この一対一のコミュニケーションが効果を発揮します。
6. よくある失敗3つ
失敗①:数字が出ずに諦める
海外向けInstagram運用では、最初の3ヶ月は驚くほどに成果が見えません。海外向けの発信となるため、よりアルゴリズムにアカウントを認識してもらうまでに時間がかかるためです。
最低でも6ヶ月程度は継続する前提で始めるのが良いでしょう。
失敗②:複数のプラットフォームに同時に手を出す
Instagramと並行してYouTubeも同時に始めると、どれも中途半端になります。まず1つのプラットフォームで成功パターンを作ってから横展開するのが最も効率的です。
失敗③:日本語の投稿をそのまま翻訳して使う
日本語でバズるコンテンツと、他言語でバズるコンテンツは全くの別物です。なので日本人向けに作ったコンテンツをそのまま英訳しても、海外ユーザーには刺さりません。ターゲットの視点でゼロから設計し直すことが必要です。
おわりに
海外向けInstagram運用で効果を出すために大切なのは、どのハッシュタグを使うか?といった小手先のテクニックではなく、「誰に何を届けるか」を明確にする設計やどんなコンテンツを届けるかで決まります。
Pont Miyabiでは、インバウンド向けのInstagram運用・コンテンツ制作・多言語ローカライゼーションをトータルでサポートしています。「何から始めればいいか分からない」という段階からでも、ぜひ一度ご相談ください。
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