こんにちは、Pont Miyabiの吉澤です。
「インバウンド向けにSNSを始めたいが、予算をどう使えばいいか分からない」
「投稿はしているが、本当に集客につながっているのか効果が測れない」
「オーガニック運用と広告、どちらを優先すべきかわからない」
インバウンド集客にSNSを活用している事業者の方から、こういった声をよく聞きます。
SNSの投稿自体は誰でもできます。ただ、集客につながるSNSマーケティングには、
戦略設計→実行→測定のサイクルが必要です。
なんとなくで運用しているだけでは、時間とお金を無駄にする可能性が高いです。
私たちPont Miyabiは、インバウンド向けのSNS運用を支援し、
6ヶ月でオーガニックフォロワー5万人超・最大400万再生を達成してきました。
この記事では、インバウンドSNSマーケティングを本格的に始めたい方に向けて、戦略設計・KPI設定・予算感まで実践的に解説します。
1. なぜ今インバウンドにSNSマーケティングが必要なのか

2025年の訪日外国人客数は過去最高の約4,268万人、旅行消費額は約9.5兆円に達しています。
この巨大な市場にアクセスするために、SNSは今や不可欠な手段です。
観光庁の「インバウンド消費動向調査(2024年)」によると、訪日旅行の出発前に役立った情報源としてSNSが38.9%で最も高い割合を占めています。つまり、外国人観光客の多くは日本に来る前にSNSで情報を集め、行き先や体験を決めています。
ここで重要なのが「旅マエ・旅ナカ・旅アト」の3つの軸です。
旅マエ(出発前): SNSで観光地・旅行体験・飲食店・バーなどを検索して旅行を計画します。
この段階でお客さんに知ってもらうことが集客のスタート地点です。
旅ナカ(旅行中): 旅行中にホテルや電車の中などで、どんな体験や観光地があるのかなどを検索します。その際に「ここに行きたい!」「これを体験したい!」などと思ってもらうことが大切。
また何が旅行中に気に入った場所や瞬間などをSNSでシェアをしますよね。
そういったUGC(ユーザー生成コンテンツ)が次の旅行者への情報源にもなります。
旅アト(帰国後): 旅行の思い出を友達間で発信したり、次の日本旅行に向けてSNSで動画などを見ることが多いです。そのターゲットに向けて、リピートを狙う動画などを作るのが効果的。
SNSマーケティングの目的は、この3段階を通じてできるだけ多くの外国人旅行者の情報に「入り続けること」です。
また、AIの普及によって旅行計画の立て方も変わってきています。 ChatGPTやGeminiで旅行先を検索する人が増えており、SNS上での口コミや投稿がAIの回答に影響を与えるケースも出始めています。SNSでの発信がAIの情報源になるようにする工夫なども必要となってきてます。
参照:
- 観光庁「インバウンド消費動向調査(2024年)」https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/gaikokujinshohidoko.html
- JNTO「訪日外国人旅行者数 2025年」https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/shutsunyukokushasu.html
2. インバウンドSNSマーケティングの3つの戦略軸
インバウンド向けSNSマーケティングには、大きく3つの戦略軸があります。
どれか1つだけが正解ではなく、ビジネスのフェーズや目的に合わせて使い分けることが重要です。
① オーガニック運用
広告費をかけず、コンテンツの力で自然にフォロワーと認知を増やす方法です。
コストは主に人件費や制作費のみで抑えられますが、成果が出るまでに時間がかかります。目安として最低3〜6ヶ月は継続することが必要です。
ただし、一度積み上げたフォロワーやコンテンツは長期的な資産になります。広告を止めたら即終わる広告と違い、良いコンテンツは半永久的に流入を生み続けます。
向いているケース: 長期的なブランド構築・継続的なインバウンド集客・予算が限られている事業者
② SNS広告
Meta広告(Instagram・Facebook)やTikTok広告など、お金を払って特定のターゲットに配信する方法です。
国・地域・言語・年齢・興味関心でターゲティングができるため、「パリの旅行好きな30代女性」といったピンポイントな層にリーチできます。即効性が高く、キャンペーンや繁忙期に合わせて集中的に行うなどが有効です。
向いているケース: イベント・繁忙期前の集中集客・新規認知の獲得・短期間で成果が必要なとき
③ インフルエンサー活用
フォロワーを持つ海外インフルエンサーに体験してもらい、発信してもらう方法です。
フォロワーからの信頼関係がベースになるため、広告よりも自然な形で認知と購買意欲を高められます。2025年〜2026年にかけて、ブランドがSNS広告よりインフルエンサーマーケティングに多くの予算を使い始めているというデータも出ています。
海外では案件であることを開示した上でのPRが一般的であり、日本式の「ステルス感」は逆に信頼を損なうことがあります。
向いているケース: 新規市場への参入・高単価サービスの信頼性獲得・特定の国・言語圏へのリーチ
3. KPIと効果測定の考え方

「フォロワーが増えた=成果」という考え方は、インバウンドだけでなく、SNSマーケティングにおいては不十分です。
最終的なゴールは集客・売上につなげることです。 そのためにはフェーズごとにKPIを設定し、どの段階に課題があるかを把握する必要があります。
マーケティングの基本フレームワークであるAIDMAに沿って考えると、以下のように整理できます。
Attention(認知)フェーズ KPI:インプレッション数・リーチ数・動画再生数 まず存在を知ってもらう段階。投稿がどれだけ多くの人の目に届いたかを測ります。
Interest / Desire(興味・欲求)フェーズ KPI:フォロワー数・保存数・プロフィール訪問数・コメント数 気になって詳しく見たい、また見たいと思ってもらえているかを測ります。
Action(行動)フェーズ KPI:Webサイト流入数・予約数・問い合わせ数 実際の集客・売上につながっているかを測ります。
ここで重要なのが「行動フェーズ」への橋渡しです。
インスタグラムのストーリーやライブ配信は、フォロワーとの距離を縮める最も有効な手段です。「このアカウント、なんか毎日見ているな」と思ってもらえるようになると、旅行の計画段階で真っ先に思い出してもらえる存在になります。
そのためのポイントはインサイトを突くことです。インサイトとは、本人が言語化できていないけれど、無意識に心が動いてしまうことです。
私たちが実際にインバウンド向けのSNS運用をしていて気づいたことがあります。西洋人観光客、特にフランス人などは「他の観光客が知らない・行かないようなニッチな場所に行きたい」という強いインサイトを持っています。
後から地方の事業者の方や自治体の方と話すと、「うちは田舎で観光客なんか来ないのに、なぜかフランス人観光客がポツンと来るんだよね」という話が何人もの方から出てきました。そのインサイトを突くコンテンツを作ることで、狙い通りの層に刺さったと感じています。
「売り込む」のではなく「インサイトを突く」コンテンツがストーリーやライブで積み重なることで、行動フェーズへの転換率が高まります。
4. 実際に機能するコンテンツ設計
詳しいコンテンツ設計の方法は
「インバウンド集客にSNSを使っているのに伸びない理由と、実際に400万再生を達成した運用法」
で詳しく解説しています。
ここでは要点だけお伝えします。
「伝えたいこと」ではなく「相手の困りごとを解決するコンテンツ」が伸びます。
お店や観光地を「紹介するだけ」のコンテンツは、海外では伸びません。「日本の神社でやってはいけないこと」「ローカルの人はコンビニではなくスーパーで買い物する」といった、外国人が旅行中に実際に困る・知りたいことを解決するコンテンツが拡散されます。
まず競合アカウントを徹底分析して、10〜20本投稿してみる。数字を見てパターンを見つけ、それを横展開する。このサイクルが最も再現性の高い方法です。
5. 外注vs自社運用の判断基準と予算感
自社運用が向いているケース
- 英語または現地言語でコンテンツを作れる人材がいる
- 継続して投稿できるリソース(時間・人手)がある
- 少ない予算でじっくり育てたい
自社運用の場合、コストは人件費と制作費のみです。ただし多言語対応・文化理解・アルゴリズムの最新知識が必要であり、それらが社内にない場合は想定以上に時間がかかります。
外注が向いているケース
- 多言語対応が必要(英語・フランス語・中国語など)
- 社内にSNS運用のリソースや専門知識がない
- 一定のスピードで成果を出したい
- 文化的な視点からのコンテンツ設計が必要
費用の目安
一般的なSNS運用や代行の相場は月額5〜30万円程度です。ただしこれは国内向けの日本語運用が中心で、インバウンド向けの多言語対応・文化理解が必要な場合は費用が上がるのが一般的です。
Pont Miyabiでは、インバウンド向けのSNS運用・コンテンツ制作・ローカライゼーションを月額20〜50万円でご提供しています。
一般的な運用代行との違いは、英語・フランス語・日本語の多言語対応や、実際にオーガニックで400万再生を叩き出し、CVにつなげた実績です。「翻訳して投稿するだけ」ではなく、現地ユーザーのインサイトに基づいたコンテンツ設計から行います。

おわりに
インバウンドSNSマーケティングで成果を出すために最も重要なのは、「投稿し続けること」ではなく「正しい戦略設計のもとで継続すること」です。
KPIを設定して、フェーズごとに何が足りないかを把握する。コンテンツは相手のインサイトを起点に設計する。この2つができているかどうかが、伸びるアカウントと伸びないアカウントの分岐点です。
Pont Miyabiでは、戦略設計から多言語コンテンツ制作・運用・効果測定まで一気通貫でサポートしています。「何から始めればいいか分からない」という段階からでも、ぜひ一度ご相談ください。
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