海外向けTikTok、VPNなしでも本当に届くのか。6ヶ月の運用実績で検証した結果

SNS発信

こんにちは、Pont Miyabiの吉澤です。

海外向け tiktokと検索をすると

「TikTokは日本にいると自動的に日本向けにローカライズされる」

「海外向けに発信しても、VPNや海外SIMを使わない限り届かない」

「海外向け発信は絶対にやってはいけない」

などといった情報をよく見かけますが、実際のところはどうなのでしょうか?

私たちは実際にVPNもSIMカードの変更も一切せず、英語のみで投稿を続けた結果、6ヶ月でTikTok単体で1万フォロワーを獲得し、視聴者の9割以上がアメリカ・オーストラリアなど海外ユーザーという状態を作ることができました。

そこでこの記事では、なぜ「届かない」と言われているのか、また我々が実際にどうやって海外に向けて届けることができたのかを、実体験ベースで解説します。

なぜ「TikTokは海外に届かない」と言われるのか

まず、一般的に言われている意見としてはこうです。

TikTokは他のSNSと比べて、かなり厳しい地域制限システムを採用しているからです。

SIMカードの地域情報・IPアドレス・GPS・デバイスの言語設定・タイムゾーンなど、複数の要素から利用者の所在地を推測し、その地域のユーザーに優先的に動画を配信する仕組みとなっています。

さらにTikTokは段階的な配信システムを採用しています。

動画はまず少数のユーザーに配信され、そこでの評価(視聴維持率・いいね・コメント・シェア)が良ければ、次の段階でより多くのユーザーに配信される、という仕組みです。

なので、日本にいながら英語で海外向けの動画を投稿したとしても、最初に配信されるのは日本のユーザーになってしまいます。海外向けのコンテンツは日本のユーザーからすると響きにくいため、初動の評価が伸びず、そのまま停滞してしまう。これが「TikTokは海外に届かない」と言われる理由です。

確かにこの理屈はごもっともな感じもするのですが、実際には日本に住んでいる or 旅行に来ている外国人がたくさんいます。その方に初動で響けば海外の方へリーチも現実的に全然可能です。


実際にやってみた結果

とはいえ、本当にtiktokで海外に届くのかを検証するために、
我々は以下の条件でTikTok運用をしました。

  • VPNや海外SIMカードへの切り替えは一切なし
  • 通常の日本の環境からそのまま投稿
  • キャプション・動画内のテキストは全て英語で統一(日本語は一切使わない)

するとやはり、最初の1〜2ヶ月は、正直なところ視聴者の大半が日本人でした。

英語でコンテンツを作成しているのに、
届くユーザーの90%以上が日本人で、最初はかなり苦戦しました。

ところが、2ヶ月目を過ぎたあたりから状況が変わり始めます。視聴者データを見ると、徐々にアメリカ・オーストラリアの割合が増えていき、最終的には視聴者の9割以上が海外ユーザーという状態になりました。

最終的には、6ヶ月間の運用で、TikTok単体でフォロワー1万人を達成することができました。


なぜ届いたのか

正直、TikTokの正確なアルゴリズムの内部仕様は公開されていないので、確かな答えはわかりません。
ただ、私たちの経験から考えられる要因は2つあります。

言語を完全に英語で統一したこと

日本語を一切混ぜず、キャプションもテキストも全て英語で統一しました。これによって、TikTok側が「このアカウントは英語コンテンツを発信している」と学習しやすくなった可能性があります。

ターゲットオーディエンスに合わせたコンテンツを作り続けたこと

単に英語で投稿するだけでなく、アメリカやオーストラリアの視聴者が実際に興味を持ちそうな切り口・テーマを意識してコンテンツを作り続けました。翻訳ではなく、ターゲットに合わせたローカライズができていたことが、初期の停滞を乗り越える要因になったと感じています。

海外向けのコンテンツ設計については、以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:インバウンド集客にSNSを使っているのに伸びない理由

最初の1〜2ヶ月は日本人視聴者が中心だったとしても、そのまま英語コンテンツを一貫して発信し続けたことで、TikTok側の学習が進み、少しずつ狙った層に届くようになったのではないかと考えています。

つまり初期段階で反応が悪いからといって、直ぐにVPNなどの方法に頼るのではなく、まずはコンテンツの内容やターゲティングなど、SNS運用の基礎となる部分をしっかりと固める必要があります。


VPNや海外SIMを使うことで、リスクとなる場面も

VPNや海外SIMを使ってアカウントを海外仕様で作り直すという方法自体を、完全に否定するつもりはありません。

ただし、この方法にはリスクがあります。TikTok側はVPNの利用を検知できるとされており、シャドウバンやアカウントBANにつながる可能性があります。せっかく時間をかけて育てたアカウントが、ある日突然評価を落とされるなんてこともありえます。

そのため、基本的にはあまりおすすめしません。

よほど急いで海外専用アカウントを立ち上げたい、他の方法を全て試した上でどうしても届かない、
という場合の最終手段として捉えておくのが良いかと思います。


注意点:TikTok Shopは使えない

ただ1つ、注意点があります。

TikTokアカウントを海外向けに伸ばせたとしても、
TikTok Shopで海外に商品を直接販売することはできません。

ブランドやサービスの認知拡大としてはTik Tokは活用することができますが、
TikTokから直接商品を海外に売ることは現在できません。

ですので、海外向けにフォロワーを増やしても、それがそのまま越境ECの売上には直結しない、という点は理解しておく必要があります。

ただ、自社でShopifyやECサイトを作成し、集客チャンネルの1つとしてTikTokを使うのであれば、全然問題がないのでご安心ください。

弊社では、越境ECのサポートなどもしていますので、気軽にご相談ください。


結局、何をすればいいのか

VPNに頼るのではなく、私たちがおすすめするのは以下のアプローチです。

ターゲットの国に合わせた効果的な動画を作り、PDCAを回し続けること。

具体的にはこのような流れです。

  1. リサーチ:ターゲット国で伸びているアカウント・動画を分析し、どんなコンテンツが求められているか仮説を立てる
  2. 投稿:仮説をもとにコンテンツを作り、投稿する
  3. 数字分析:再生数・視聴維持率・コメントなどを見て、仮説が合っていたかを検証する
  4. 改善:分析結果をもとに、次のコンテンツを改善する

この繰り返しです。地味に聞こえるかもしれませんが、私たちが1万フォロワーを達成できたのも、
この積み重ねの結果です。

具体的なコンテンツ設計の考え方については、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:インバウンド集客のSNS戦略を0から作る方法


おわりに

ネットを検索していると「TikTokは海外向けに届かない」という記事を多く見かけますが、ほとんどが実体験に基づいておらず、信憑性に欠ける内容がほとんどです。

まずはそのような情報に惑わされずに、しっかりとコンテンツ設計をして、動画などを配信していき、数字を見て分析するように心がけましょう。

また、Pont Miyabiでは、海外向けのTikTok・Instagram運用、コンテンツ制作をトータルでサポートしています。「実際に投稿をしてみたけど、海外に届かないよ」と言った場合でも、ぜひ一度ご相談ください。


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メール:team@pontmiyabi.com

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